プロ探偵の技術に圧倒された尾行体験
【尾行訓練前の打ち合わせ】
新人探偵2名、ベテラン探偵2名、教官1名、広告代理店関係2名、そして取材者の私の計8名が参加。
ゴルフ(黒)、レガシーワゴン(紺)など4台の車のどれに誰が乗るか、分乗プランを決定。
原一探偵事務所の公開尾行訓練
2回目の訪問(2015年6月)の時、公開尾行訓練に参加させていただけました。
同行することで、プロの尾行がどんなものか、追われる側と追う側の両面から体験することができました。
このサイトの探偵技術に関する記事は、この時の体験がメインの材料になっているので、先に訓練の概要について説明しておきます。
このイベントは複数の探偵が半日時間を取られるので、雑誌等のメディア向けに公開されており、一般の方は参加できません。
私のような個人のサイト作成者一人のために用意していただけるのは異例で、大変感激しました。
カリキュラム
1.車両尾行される側を体験 |
ベテラン探偵W氏の運転する車に私が同乗。 |
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2.徒歩尾行される側を体験 |
ショッピングモールに入って駐車・降車、徒歩に移行する。 |
3.車両尾行する側を体験 |
ベテラン探偵F氏と女性新人探偵が浮気カップルの役で同乗する。 |
私も無線を渡され、尾行している探偵の会話が全部聞こえる形で実行されました。
実に興味深い体験で、終了後は数日間興奮状態でした。
なお、カリキュラムの内容は事前に提示されたわけではなく、体験後に整理したものです。
企業秘密を公開してしまう唯一の探偵社
【尾行訓練に参加する新人探偵】
本社第三駐車場にて。あいにくの雨。
2人のキャリアは2年で、人材層の薄い探偵社ではリーダーを任されることもある年数だが、原一では新人扱い。
尾行スキルは探偵技術の中核をなすものです。
この体験ツアーには同業者に技術の秘密が漏れる危険があります。
内容が記事になるだけでヒントを与えることになるでしょうし、参加者に他社の探偵がスパイとして紛れ込んでくる可能性も十分あります。
当然、最初は実施に対して社内の反対意見も多かったそうです。
しかし、実際に参加してみて、仮に同業者が紛れ込んだとしても、おいそれと真似することなど不可能だとわかりました。
ものすごいスキル、集中力、瞬時の判断力、そして決定的瞬間を撮影するまで何時間でも何日でも続けられる持久力。
そういうものがないと、たちまち失尾(見失う)か、発覚(バレる)か、交通事故になります。
「まあ、それ以前に複数の車両、デジタル業務無線といった装備がなくて真似できないケースが多いと思いますが(W探偵談)」
簡単に真似される心配はないと判断したからやってるのでしょうし、自信のほどが垣間見えます。
こんな大事なノウハウまで公開してしまう探偵社は原一しかありません。
ほとんどの探偵社はノウハウはもちろん、オフィスの中や探偵・機材の写真さえ公開せず、実態がまったくわからないのが実情です。
ホームページを見ても、本当に人がいるのかどうかすら心配になるような探偵社が大半です。
実務に支障がない限り、できるだけ情報公開していく原一の姿勢と対照的です。
【訓練に参加した新人女性探偵Sさん】
Sさんの前職はなんと刑務官!この世界に飛び込んでくる女性の経歴は多様。
尾行・張り込みは男女カップルを組むことで怪しまれにくくなるので、女性探偵の存在は重要。
激務なので続けられる女性は少ないが、健闘を期待する。
実はこのサイトを充実させたくて、主だった探偵社に代理店経由で取材を申し込みましたが、全部断られました。(その後、2016年に総合探偵社TSは取材できました。)
一部は「メール取材なら可」との返事がありましたが、実際にこの目で見ないと信用できないので、意味がありません。
原一は取材許可を出してくれただけでなく、尾行体験まで提供してくれたのです。
自信に溢れた本物の探偵社だと思いました。