普段と違うことをして警戒度を上げるな!
浮気調査を頼む探偵社も決まったとします。
ここで「絶対してはいけないこと」があるので、注意しておきます。
これをやってしまう依頼者が非常に多くて、探偵業界では「あるある」なのです。
調査を台無しにしてしまわないよう、よく読んでください。
普段と違うことをすると相手は気づく
勝負日(調査の実行日)が近づいてくると、依頼者の心は高ぶってきます。
「ちゃんと調査してくれるだろうか?よく選んだつもりだが、詐欺みたいな探偵だったらどうしよう?」
「生々しい浮気現場写真だったらショックだな」
「証拠が取れたら、絶対土下座させてやる!」
「でも、思い過ごしで浮気なんかしてなかったら、すごい無駄遣いだ。」
「相手はどんな人だろう?」
・・・などなど、依頼者の心は浮気調査のことでいっぱいになっていきます。
それがつい、顔や態度に出てしまいます。
普段は予定など聞かないのに聞いてみたり、妙につっけんどんだったり、逆に愛想が良かったり。
ターゲットはそれに気づきます。
「最近、何かおかしい。何か陰で進めてるような気がする。もしかして浮気を調べてる?」
中には余計な「調査協力」をする人もいます。
「今日は勝負日なので予定を聞いておきました。ゴルフの後に打ち上げに行って帰りは遅くなるそうです。調査、よろしくお願いします。」
そんな電話を探偵にしてくる依頼者もいるそうです。
もう何もかもぶち壊しです。
警戒度を上げると調査は難航する
ターゲットが警戒度を上げると調査の難易度は一気に上がります。
突然、タクシーに乗る、短距離の移動に新幹線を使う、細い路地などややこしい道を車で行く、エレベーターで上がって非常階段で降りる・・・
尾行を巻くためにそうしたイレギュラーな移動方法を取られると、尾行は大変になります。
尾行されてる気がしたら、急遽会うのを中止してくる場合もあります。
近づいてくる人間をいちいち警戒するので、決定的シーンの接写も難しくなります。
より多くの探偵、車両を調査に投入する必要が発生し、調査期間も長引いてしまいます。
つまり、調査費用も跳ね上がってしまうということです。
「普段と違う余計なことをして、警戒度を上げないでください!」
取材したハライチのW探偵は繰り返しこの点を強調されていました。
あるあるエピソード2つ
勝負日を絞り込むのは調査費用節約の鍵であり、そのためにはターゲットの普段の行動をよく観察する必要があります。
しかしやりすぎて感づかれると、警戒度を上げてしまい、逆に費用は増えるリスクが高まります。
ターゲットのスマホは情報の宝庫なので見たい気持ちはわかります。
しかし、暗証番号解除に失敗すると操作している人間の写真を撮って保存するアプリが入っている場合があります。
これにやられて浮気調査に感づかれた人がいます。
あと、一番してはいけないのは調査現場を見に来ることです。
ハライチの探偵から聞いた話ですが、見るからに奇妙な変装をした依頼者が現場に現れたことが実際にあるそうです。
「あんたたち、調査するっていうから見に来たけど、誰もいないじゃない?!」
その依頼者は探偵の携帯に電話をかけてきました。
徒歩尾行の技術のページを読んでもらえればわかるように、探偵は決定的シーンの接写機会以外はターゲットと距離を取り、姿を見せません。
映画のようにトレンチコートと帽子とサングラスのスタイルで見える場所に張り込んでいるわけではないのです。
「奥さん、あなたのことは見えてますよ。旦那さんもすでにあなたに気づいています。」
これでこの日の調査はぶち壊しです。
身近な人はどんなに変装しても、遠目からでも背格好でわかります。
現場に依頼者が現れたら、ターゲットは必ず気づき、調査はめちゃくちゃになり、費用も全部ムダになります。
決してこういうことをしないでください。